「収入印紙をどこで買うことができるのか?」といった悩みを抱えていませんか?
土日や夜間に収入印紙が急に必要になった場合など、どこで購入ができるのか知りたい方も多いかと思います。
- 収入印紙を買うことができる場所
- 収入印紙の払い戻しができるのか?
- 収入印紙の基礎知識・会計処理
- 収入印紙の節税方法
ビジネスをしていると頻繁に使用する収入印紙ですが、個人の方や経理経験の浅い方はこれまで使用する機会は少なかったのではないでしょうか?
そこで今回はこれまで収入印紙を使う機会がなかった方に向けて「収入印紙をどこで買うことができるのか」をまとめてみました。
また、記事の後半では収入印紙について+αの基礎知識も学べるように解説しています!
収入印紙とは?
収入印紙(しゅうにゅういんし)とは、国の収入となる租税や手数料、その他の収納金を徴収するために政府が発行する証票のことをいいます。
本来、領収書や契約書に貼付することで印紙税の納付をおこなうモノですが、申請書などに貼付して行政手数料の支払いを証明するためにも用いられています。
ちなみに収入印紙は割印があってはじめて印紙税を納税したと認められるので、割印漏れのないように気をつけておきましょう。
収入印紙が購入できる場所
まずは収入印紙がどこで購入できるかを紹介していきます。
- 郵便局
- コンビニ
- 法務局
- 役所
- 金券ショップ
- ネットオークション
- たばこ屋
収入印紙はさまざまな場所で購入できますが、それぞれ詳しく紹介していきます。
郵便局
31種類ある収入印紙が全て買うことができるのが郵便局です。ただし、出張所や簡易郵便局などでは全種類取り扱ってないこともあります。
郵便局で収入印紙が購入できる時間帯は大まかに分類すると下のとおり。
店舗の規模 | 購入可能時間 |
---|---|
小規模の郵便局 | 平日の9時~17時 |
中規模の郵便局 ※1 | 平日・土日祝日の6時~24時 |
大規模な郵便局 ※2 | 24時間営業 |
※1 ゆうゆう窓口(時間外窓口)のある店舗
※2 主要駅にある基幹郵便局
ゆうゆう窓口では平日の営業時間外はもちろん、土日祝日も営業しているので、急に収入印紙が必要になった場合でも購入することが可能です。
ゆうゆう窓口(時間外窓口)のある店舗は、日本郵政グループのHPで調べられます!
- STEP1日本郵政グループのHPへ
- STEP2
- STEP3
すべての金額の収入印紙が購入できるのは郵便局と法務局だけですので、お近くにある場合は郵便局を目指しましょう。
コンビニ
低額の収入印紙が必要な場合は深夜や土日でも購入できるコンビニがおすすめです。
ただし、ほとんどのコンビニでは一番使用頻度の高い200円の収入印紙しかおいていないと考えておいた方が無難でしょう。
多少の違いはありますが、上のように切手・はがきの下に『印紙』と書いてあるのが販売店舗の目印です。
ちなみに店舗数は圧倒的にコンビニの方が多いので、200円の収入印紙ならコンビニを目指しましょう!
法務局
法務局では、書類の交付手数料を現金では支払わずに収入印紙を購入する必要があります。
そのため法務局内の販売窓口や売店で収入印紙が購入することが可能です。
ちなみに収入印紙の全31種類が購入できるのは郵便局と法務局のみとなります。
役所
役所でも法務局同様に行政手数料として収入印紙が必要となる場合があるため、販売所が設置されていることが多いです。
ただし、小規模な役所の場合は収入印紙の販売所がないこともあるので、事前に確認をしましょう。
金券ショップ
金券ショップでも収入印紙が販売されていることがあります。ただし、販売されているのは使用頻度の高い200円の収入印紙くらいです。
金券ショップでは割安で収入印紙を購入することができますが、タイミングによっては在庫がない場合もあるので事前に確認をおこないましよう。
ネットオークション
ヤフオクやラクマなどのネットオークションでも収入印紙が購入することが可能です。
金券ショップ同様に常に出品されているわけではないですが、高額の収入印紙が割安で出品されていることもあります。
収入印紙を頻繁に使われる方は定期的に確認してみるのもオススメです。
たばこ屋
実は街中にある小さなタバコ屋でも収入印紙を購入することができます。
ただし、日本中のタバコ屋で買えるわけではなく「印紙売りさばき所」として登録されている店舗に限ります。
収入印紙の購入方法
収入印紙をこれまで購入したことが無い人のために郵便局で購入する場合の手順を紹介していきます。
- 購入手順1郵便局の窓口へ
郵便局ではいろんな窓口がありますが、収入印紙を購入する場合は『郵便』の窓口へ向かってください。
- 購入手順2整理券を受け取る
空いている平日の日中であれば並ばずに窓口へ行けますが、混んでいるときは窓口の手前にある『整理券を』受け取って順番を待ちましょう。
- 購入手順3窓口で購入希望を伝える
自分の順番が回ってきた場合、もしくは整理券の番号が呼ばれた場合は『郵便』窓口へ行き、収入印紙の購入意思を伝えましょう。
「いくらの収入印紙が何枚ください」とはっきり伝えましょう
- 購入手順4お金を支払う
窓口の担当から金額を伝えられるので現金で支払いましょう。
収入印紙は一部の店舗以外は現金のみの支払いになりますので、クレジットカードや電子マネーでの購入はできません。
土日・夜間に収入印紙が購入できる場所
土日・夜間でも収入印紙が購入できる場所については「収入印紙が購入できる場所」で紹介しましたが、再度まとめておきます。
200円の収入印紙と200円以外の収入印紙とで購入できる(しやすい)場所は異なります。
- 200円の収入印紙が必要ならコンビニ
- 200円以外の収入印紙が必要なら、ゆうゆう窓口(時間外窓口)のある中規模・大規模の郵便局
※現在(2021年2月)コロナウイルスの感染拡大防止のため、ゆうゆう窓口の営業時間が短縮されています。
収入印紙を安く購入する方法
ここからは収入印紙を少しでも安く購入する方法を紹介していきます。
金券ショップやネットオークションは通常より安い
収入印紙を現金に交換することはできません。
そのため、収入印紙を現金化するにはネットオークションや金券ショップで買い取ってもらいます。
しかし、買い取ってもらう場合に郵便局で購入する価格と同じであれば誰も買ってくれません。そのため、額面より少し安く購入することが可能です。
金券ショップやネットオークションは消費税に注意
収入印紙は購入する場所によって消費税の取扱いが異なります。
個人事業主の方や経理の方は下の表をみて会計処理を間違わないようにしてください。
購入場所 | 消費税の取扱い |
---|---|
郵便局・法務局・役所など | 非課税 |
金券ショップ | 課税 |
ネットオークション | 非課税 |
コンビニ | 非課税 |
なお、収入印紙の勘定科目は、すぐ使用する場合は「租税公課」、貯蔵する場合は「貯蔵品」として処理しましょう。
収入印紙の基礎知識
ここからは収入印紙の基礎知識をまとめていますので、時間があるときに読んでみてください。
31種類の収入印紙の額面
収入印紙は全部で31種類あり、下のとおりです。
ちなみに使用頻度の高い200円~100,000円までの19種類の収入印紙は、2018年から偽造防止技術が施されています。
収入印紙貼り間違えたときはどうする?
未使用品の収入印紙や白紙又は封筒等に貼り付けられた収入印紙は郵便局で交換が可能です。
- 未使用の収入印紙
- 客観的に見て明らかに印紙税の課税文書でないものに貼り付けた収入印紙
・白紙又は封筒
・行政機関に対する申請・届出の際に提出する申請書等の文書
なお、交換の際には1枚につき5円の交換手数料(10 円未満の収入印紙についてはその半額)が必要となります。
収入印紙を貼るときの注意点
ここからは収入印紙を貼るときの注意点を紹介していきます。
金額を確認しよう!
当たり前のことと笑うかもしれませんが、契約の種類により貼付する収入印紙の金額は異なります。
国税庁のホームページで「印紙税の手引」というページがあるので、しっかりと内容を確認してください。
上でも紹介したとおり課税文書に貼り間違えた場合は、郵便局での交換もできないので注意しましょう!
切手と間違えないように!
切手と収入印紙はサイズが似ているので混在して保管していると間違って貼ってしまうことがあります。
収入印紙を使用する場合には金額だけではなく「収入印紙」という文字を確認してから貼るようにしましょう。
収入証紙と間違えないように!
購入する際に間違いやすいのが『収入証紙』です。名前が似ているのでしっかりと伝えるようにしましょう。
なお、間違って収入証紙を買った場合は、返金可能ですので窓口の方に申し出てください。
収入印紙の貼り忘れはバレる?
収入印紙は貼らなくてもバレないだろうと思っていると大間違いです。
税務調査が入ると一番にチェックされるのが印紙税。私自身、過去に何度も税務調査に立ち合っていますが必ず税務官から質問を受けます。
「契約の規模や数の割に租税公課の中に印紙税の支払いが少ない」など過去に言われたことがあります。
印紙税について税務調査で指摘を受けると、過怠税を払う必要があるので注意しておきましょう!
この印紙を貼り付ける方法によって印紙税を納付することとなる課税文書の作成者が、その納付すべき印紙税を課税文書の作成の時までに納付しなかった場合には、その納付しなかった印紙税の額とその2倍に相当する金額との合計額、すなわち当初に納付すべき印紙税の額の3倍に相当する過怠税が徴収されることになります。
ただし、調査を受ける前に、自主的に不納付を申し出たときは1.1倍に軽減されます。
参照元:国税庁「No.7131 印紙税を納めなかったとき」
まとめ:収入印紙はどこで買うことができる?
今回は収入印紙がどこで買うことができるのかについて詳しくまとめてきました。
最後にもう一度収入印紙が購入できる場所を紹介しておきます。
- 郵便局
- コンビニ
- 法務局
- 役所
- 金券ショップ
- ネットオークション
- たばこ屋
収入印紙の基礎知識については、日々更新していこうと思いますので時間があるとき読みに来てみてください!