老後資金に不安があるヤマモトです。
先日のブログでも紹介した通り老後にいまの年金だけでは100%足りないのは確実。
国が自分たちでお金を準備しておきなさいよって言ってるのが「個人型確定拠出年金」で、わたしもようやく先月からはじめました。って、記事がこちら↓です。
[kanren2 postid=”2956″>でも、個人型確定拠出年金はサラリーマンや主婦の場合、月の掛金額の上限が23,000円までなので老後の資金準備にはまだまだ不安が残ってしまいます。
ということで、以前より興味のあったおつりで投資 トラノコを始めてみることにしました。
トラノコは今年の6月から始まった一風かわった資産運用のサービスで普段のお買い物のおつり相当額で資産運用ができるサービス。
手数料の点で利用するか迷っていたんですが、10月から各種ポイントでも資産運用ができるようになるのでやってみる価値ありと判断。
これまで投資をやったことがないって方も「投資って危険じゃないの?」とマイナスイメージを持っている方も、おつり相当額や各種ポイントで資産運用できるので気軽に始められる新しいサービス!
そんな気軽に始められるおつり投資・ポイント投資のトラノコ一緒にはじめてみましょう!
トラノコって何?
トラノコはTORANOTEC株式会社(設立 /2016年8月17日)が運営するサービス。
2017年6月7日から始まったサービスで「すべての人を投資家に」をコンセプトに誰もが投資できる世の中にするため誕生しました。
NISSAY CAPITAL CO.,LTD.やセブン銀行、REALWORLDが主要スポンサーとしてついているのも安心の一つですね。
まずはトラノコがどんなサービスなのか簡単にまとめておきます。
[aside type=”boader”>トラノコとは?- 普段のお買い物などのおつり相当額で資産運用ができるサービス
- たった5円から資産運用ができるサービス
- 3つのリスク許容度を選んで資産運用ができるサービス
- 各種ポイントで資産運用ができるサービス(2016年10月開始予定)
投資の知識がなくても気軽に少額から始められるのがトラノコ最大の特徴と言えます。
2017年10月からはポイントも投資にまわすことができるので、いろんなポイントを貯めるのが楽しくなりそうです。
トラノコの「おつりで投資」の仕組み
トラノコの「おつりで投資」の仕組みはとてもシンプル。
①クレジットカードや電子マネーで普段通りお買い物をする。
②投資する「おつり」を選ぶ。
③選んだ「おつり」が自動で投資にまわされる。
④あとは運用状況を確認するだけ
わたしたちがやるのは②の「おつり」を選ぶことだけ。
これも最初に設定してしまえば自動で計算されるので何もしなくていいんです。
あとはトラノコのプロの投資家にしっかり運用してもらえるのでアプリで運用状況を確認するだけ。
投資の知識は運用しながら勉強すればいいってことですね。
トラノコのおつり計算はどうやる?
さて、おつり投資とうたっている割にここまで投資金額の設定方法について詳しく書いてませんでしたので、ここからはどのように投資するのかを説明していきたいと思います。
口座開設後に投資にまわすおつりの設定を行うことができます。
おつりの設定額は以下の3パターン
- 100円
- 500円
- 1,000円
設定金額が大きいほど投資にまわす金額が増える仕組みになっています。
おつりの計算方法
実際に支払うのはクレジットカードや電子マネーにはなりますが、設定した金額の硬貨や紙幣で支払った場合に受け取るおつり金額を投資にまわすことになります。320円の雑誌を購入した場合で考えてみましょう。
[aside type=”boader”>設定100円の場合
100円硬貨を4枚支払ったと仮定した場合、80円のおつりをもらいますよね。この80円が投資にまわす金額になります。 [/aside] [aside type=”boader”>設定500円の場合
500円硬貨を1枚支払ったと仮定した場合、180円のおつりをもらいますよね。この180円が投資にまわす金額になります。 [/aside] [aside type=”boader”>設定1000円の場合
1000円紙幣を1枚支払ったと仮定した場合、680円のおつりをもらいますよね。この680円が投資にまわす金額になります。
[/aside]
実際に設定した硬貨・紙幣を払ったと仮定するといくらのおつり相当額を投資にまわすかわかりやすいかと思います。
10月から始まる「ポイントで運用」って何?
「おつりで投資」できるってだけで面白いサービスですが、
わたしがトラノコを利用し始めたのは2017年10月から始まる「ポイントで投資」が魅力的だから。
野村総研の調査では2022年にはポイント・マイレージの発行額が約1兆1000億円に到達すると発表されているくらい、
日本でもポイントの発行額は年々増えている状況です。
そんなポイントもバラバラでは少額ですが、まとめれば毎月数千円貯めることが可能。
それを投資にまわすことができればタダで資産を増やしていけるってこと。
まだ、運用が始まっていないので情報としてはまだまだこれから出てくると思われますが、現時点で分かっている内容を紹介しておきます。
①投資にまわすポイントを選択する。(運用開始時はPointExchangeのみ)
②投資にまわすポイント数を入力する。
③毎月一回「投資締め日」に投資にまわすポイント数を確定させる。(キャンセルも可能)
これまでに少額だからとポイントを貯めていなかった方もドンドン貯めて、投資にまわしていってもらいたい。
積極的にポイントを貯めれば月に数千ポイント、年間で数万ポイントになるのでコツコツと頑張っていきましょう!
トラノコファンド(投資商品)の種類
では、一番気になるトラノコで用意されているファンド(投資商品)について。
選べるファンドは全部で3種類です。
リスク許容度に応じて3つ用意されているので、みなさんの投資スタイルにあわせて選択することができます。
どれか1つだけを保有することもできるし、3つの保有比率を自分で自由に設定することも可能。
また、運用を開始してから途中で変更することもできるようになっています。
各ファンドの資産割合は以下のような円グラフで表されるように、リスクを分散するために世界中の株式・債券・不動産等に分散投資されています。
投資に詳しくない方でも、トラノコファンドが自動的に世界中の株式、債券、不動産等に分散投資をしてくれるので投資を始めるにはおすすめなサービスになります。
ちなみに、3つのファンドに共通する特徴としては以下のようなものがあります。
3つのトラノコファンドに共通する事項
- ファンドに係る費用(運用報酬・その他手数料)が発生する。
- トラノコ利用料(月額利用料・出金手数料)が発生する。
- ETF(上場投資信託)のみを投資対象とする。
- 為替ヘッジあり
- 投資資金は信託銀行にて分割管理されている。
- 毎月マイルが貯まる。
- ほぼすべての金融機関に対応している。
トラノコの手数料はいくら?
さて、実際にトラノコを利用する場合の手数料や利用料金が気になるところですのでまとめておきます。
こちらがトラノコのHPに記載されている説明文です。
これだけ見てもわかりにくいのでそれぞれ詳しく確認していきましょう。
運用報酬:年率0.3%+税
運用報酬とは預けた資産を運用してもらったことに対する報酬であり、信託報酬に相当するものです。
[aside type=”boader”>資産10万円の場合の計算
100,000円×年率0.3%=300円
300円×1.08%=324円
[/aside]
その他手数料:年率約0.15%+税
その他手数料には監査費用等の手数料とETF売買手数料が該当します。
運用状況により費用が変わってきますのでここでは年利約0.15%と記載させていただいてます。
[aside type=”boader”>資産10万円の場合の計算
100,000円×年率0.15%=150円
150円×1.08%=162円
[/aside]
月額利用料:300円(税込)/月
トラノコを利用するために支払う費用のことです。
※口座開設から3ヶ月間は無料になるサービスが実施されています。
出金手数料:一回あたり300円(税込)
トラノコからお金を引き出す場合に支払う費用のことです。
※口座開設から3ヶ月間は無料になるサービスが実施されています。
運用報酬とその他手数料は合計で年率約0.45%になるので、同様のサービスであるマメタスの手数料年率1.0%(税抜)と比較すると安く感じます。
ただ、マメタスと異なるのは月額料金の300円が発生してしまう点です。
月額300円発生するので年間で3,600円は大きなデメリット。
この3,600円を年率換算で計算すると預けている純資産額が少ないうちはマメタスの方がメリットが高くなる可能性があります。
では、いくら以上預ければマメタスより割安になるのか?運用利回りが手数料を上回る純資産額になるのか?などの損益分岐点をこれから紹介していきたいと思います。
トラノコの損益分岐点はどこ?
マメタスと比較する場合
マメタスの運用手数料1.0%と同じ率にするためには純資産額をいくら預ける必要があるのか?
トラノコの運用手数料を年率0.45%と仮定し、年間利用料3,600円が差額の年率0.55%になる純資産額は654,545円(3,600円÷0.55%=654,545円)になります。
手数料の面から判断すると純資産額が65.5万円を過ぎた頃からトラノコの方が良心的になってきます。
ただし、マメノコの場合運用開始時に30万円の預け入れが必要となるため、今すぐ始めたいって人には5円から始められるトラノコが使いやすそうです。
運用利回りが手数料を上回る分岐点
トラノコファンドのバランス重視の「中トラ」の利回りを3%として仮定して計算した場合、純資産額をいくら預けると運用利回りが手数料を上回るのか?
純資産額 | 手数料 | 利回り |
10万円 | 4,050円 | 3,000円 |
11万円 | 4,095円 | 3,300円 |
12万円 | 4,140円 | 3,600円 |
13万円 | 4,185円 | 3,900円 |
14万円 | 4,230円 | 4,200円 |
15万円 | 4,275円 | 4,500円 |
20万円 | 4,500円 | 6,000円 |
あくまで数字遊び的なところもありますが、純資産額が15万円を超えたところから利回りが上回る計算になります。
トラノコの初期投資は5円から可能ですが、最低でも口座開設して3ヶ月以内に15万円は預けておかないと損する結果となりました。
おつりで毎月少しずつ預けるとしても3ヶ月で15万にはならないと思いますので、利用料無料期間中にある程度まとまったお金を預け入れるようにしましょう。
解約はできるのか?
トラノコを解約したい場合は、運用口座に入っている資産を引き出すだけで完了です。
出金手数料として300円が発生してしまいますが、続き後数日で入金されます。
なお、口座開設後3ヶ月以内は出金手数料が無料になっているので、3ヶ月経過する前に解約したいと思ったら無料で手続きすることが可能です。
まとめ
トラノコは少額から始められる資産運用の新しいサービス領域ですが、15万円未満で開始すると赤字になる可能性が高いです。
同サービスのマメタスは、開始時に30万円の準備が必要であることを考えるとトラノコの方が始めやすいサービスであることは間違いないです。
10月から「ポイントで投資」が始まるので、それに間に合うように今から準備しておくのがおすすめ。
銀行にお金を預けててもほとんど増えない時代だからこそ、多少のリスクはとって資産運用を始めていきましょう!