初穂料のし袋どこで買う?悩みやすい金額や書き方も解りやすく解説

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初穂料ののし袋は、一見するとどれも同じに見えるかもしれません。

しかし、適切なのし袋を選ばないと大きな失礼となり、周囲からの評価を下げてしまう可能性があります。また、間違った表書きや裏書き、中袋の書き方をしないようにすることも必要。

わたし自身、息子のお宮参りの際に間違った書き方をしたため、義理の両親から指摘を受けた経験があります。その後の七五三などでは指摘を受けることはありませんでしたが、指摘を受けたときは顔が真っ赤になった思い出したく無い記憶の一つです。

年配の方は特にこういった礼儀作法には厳しい方が多いので、わたしと同様に指摘を受けないように是非記事を読んでみてください。

今回の記事を読んで解る内容
  • 初穂料とは?
  • 初穂料として納める金額の相場
  • 初穂料ののし袋に何を記入するのか?
  • 初穂料はどこで買うことができるか?
  • なぜ、ネットで購入するのが安心なのか?

せっかくのうれしい行事にまつわることですので、小さな不安を残さず素敵な一日になるように是非参考にしてみてください。

目次

初穂料のし袋どこで買うか知る前に知っておくべきこと

まずは初穂料ののし袋をどこで買うかを知る前に、初穂料について説明していきます。大きく初穂料といっても様々な目的で神社に納めるものであり、どのような時に初穂料を納めるのか?どんな封筒を使わないといけないのか?など、次の内容を順に紹介していきます。

  • 初穂料とは?
  • 初穂料を渡すのはどんな時?
  • 初穂料は封筒なしでもいいですか?
  • 初穂料のし袋はどんな袋?封筒?

初穂料とは?

お宮参りや神前式など、神社での行事や祭りに関わる際、私たちが神社に納めるお金のことを「初穂料」と言います。この言葉の背景には、古くからの日本の風習や考え方があります。

「初穂」とは、文字通りその年に最初に収穫される農作物や海の幸を指します。古来、日本人はこれらの初めての収穫物を神様に感謝の意を込めて奉納してきました。現代では、この奉納の形が現金となり、「初穂料」として神社に納めることが一般的になっています。

また、神社でのお守りやお札を手に入れる際には、これを「購入」とは言わず、神様からの授かり物として「初穂料」としてお金を納めるという形を取ります。この考え方は、物やサービスを単に買うのではなく、神様との交流や感謝の気持ちを大切にする日本の伝統的な価値観を反映しています。

このように、初穂料には日本の伝統や文化、そして神様への敬意や感謝の気持ちが込められています。

初穂料を渡すのはどんな時?

初穂料を納めるタイミングは以下のような場面が考えられます。

  • お宮参り
  • 七五三
  • 結婚式(神前式)
  • 節分、新年などの季節の行事
  • 家の新築や引越しの際の地鎮祭や上棟式

それぞれのタイミングについて詳しく説明します。

お宮参り

生後30日から100日以内に赤ちゃんを神社に連れて行き、無事な成長と健康を祈願する行事です。赤ちゃんの安全と健康を守ってくれる神様に感謝の意を示すため、初穂料を納めます。

七五三

3歳、5歳、7歳の子供の成長を祝う行事です。子供の健やかな成長を神様に感謝し、これからも守っていただくことを祈願するため、初穂料を奉納します。

結婚式(神前式)

神様の前で結婚の誓いを立てる式です。新しい家庭の安泰や夫婦の幸福を神様に祈願する際、感謝の意を込めて初穂料を納めます。

節分、新年などの季節の行事

年の初めや季節の変わり目に、家族の健康や商売繁盛を神様に祈願する際に行われる行事です。新しい年や季節の始まりを迎えるにあたり、神様への感謝と願いを込めて初穂料を奉納します。

家の新築や引っ越しの際の地鎮祭や上棟式

新しい家を建てる際や大きな改築をするときに、安全に工事が進むことや新しい家での幸せな生活を神様に祈願する行事です。家の基礎となる土地や家そのものの安全を神様に守っていただくため、初穂料を納めます。

初穂料は封筒なしでもいいですか?

初穂料を納める際には、通常、特定ののし袋に入れて奉納します。こののし袋は、神様へのお供え物やお金を納める際の伝統的な袋で、感謝や敬意を示すためのものです。

封筒やのし袋なしで直接お金を納めることは、一般的にはマナー違反とされています。神社や行事によっては、専用の熨斗袋が用意されていることも。また、のし袋の表書きや水引の色・結び方にはそれぞれ意味があり、適切なものを選ぶことが求められます。

したがって、初穂料を納める際には、適切なのし袋に入れて奉納することが推奨されます。もし不安や疑問がある場合は、神社の神職やスタッフに事前に確認するとよいでしょう。

初穂料のし袋はどんな袋?封筒?

初穂料ののし袋は、神社や寺院への奉納金を納めるための特定の袋です。以下に、初穂料ののし袋の特徴や形状について詳しく説明します。

デザイン・色

白地に赤や金の模様が描かれていることが多いです。模様には、鶴や亀、松や梅など、縁起の良いものが用いられることが一般的です。

表書き

表面には「初穂料」や「御初穂料」と書かれています。これは、袋の中身が初穂料であることを示すためのものです。

水引

熨斗袋の口を閉じるための紐を「水引」と言います。水引は、色や結び方によって様々な意味があります。例えば、慶事の際は「あわじ結び」や「蝶結び」が用いられることが多いです。

サイズ

手のひらサイズのものから少し大きめのものまで、さまざまなサイズがあります。納める金額や神社・寺院の規模に応じて適切なサイズの袋を選ぶことが推奨されます。

材質

伝統的なのし袋は和紙で作られています。和紙は、その独特の質感や風合いがあり、格式や格式を感じさせる材質として重宝されています。

初穂料ののし袋は、神様への感謝や敬意を示すための重要なアイテムです。納める際には、適切なのし袋を使用することで、心を込めた奉納ができるでしょう。

初穂料のし袋どこで買う?

では、実際に初穂料ののし袋をどこで買うことができるのかを紹介していきます。

  • 間違わないためにネット購入がオススメ!
  • 安く買うなら100均(置いてない店舗もあり)
  • 近場で買うならコンビニ・スーパー(ほぼ置いていない)
  • 大きな文房具店で購入(大型店ならあり)

初穂料のし袋はネットで購入が安心!

初穂料ののし袋は、ネットで購入するのが最も適切です。

後述する店舗での購入はのし袋の種類が限られていることが多く、そもそも置いていない店舗もあります。また、のし袋には様々な用途ごとに使用する形状が異なるため正しいものを選ぶのが難しいです。ネットでの購入であれば、商品の詳細やレビューを確認しながら、適切なのし袋を選ぶことが可能です。

例えば、ある神社では特定の色やデザインののし袋を推奨している場合があります。店舗ではそのような特定の要望に応える選択肢が限られている可能性が高いです。しかし、ネットであれば、多くのオンラインショップや専門店が存在するため、神社の要望に合わせたのし袋を探しやすくなります。さらに、商品ページには使用されている材質やサイズ、デザインの詳細が記載されているため、間違った商品を購入するリスクを低減できます。

せっかくの祝い事に使われるのし袋ですので間違ったのし袋を購入するリスクを避け、適切なものを選ぶためには、ネットでの購入が最も確実で安心です。

後述する100均やコンビニ、スーパーなどの店員はアルバイトやパートの方が多く、質問しても正しいのし袋を教えてくれるとは限りません。自分で用途ごとに使うべきのし袋の違いがわかるのであれば、100均やコンビニ、スーパーでの購入も選択肢の一つかと思います。

ただし、祝い事に使うのし袋ですので間違ったものを購入するリスクはできるだけ避けられるネットでの購入がおすすめです。

初穂料のし袋は100均で買えるか?

100円均一のショップで初穂料ののし袋を購入するのは推奨しません。

100円均一のショップには、初穂料ののし袋が置いてある店舗もあれば、置いていない店舗も多いです。さらに、店員は専門家ではないため、正確な情報や適切なのし袋を提供してもらえる保証がありません。

例えば、ある100円均一のショップで初穂料ののし袋を探してみたとします。店内を見渡しても、初穂料専用ののし袋が見当たらない場合があります。そこで店員に尋ねても、「こののし袋で大丈夫ですよ」という回答をもらったとしても、それが本当に初穂料に適したものであるかどうかの確証は得られません。間違ったのし袋を使用すると、神社での儀式や行事において不適切とされるリスクがあります。

正確な情報や適切なのし袋を求める場合、100円均一のショップでの購入は出来るだけ避けるべきです。

初穂料のし袋はコンビニで買えるか?

コンビニで初穂料ののし袋を購入することは、水引が印刷された一般的なものであれば購入することができます。ただし、外袋と内袋わかれているものや水引がしっかりしているもの、多めの金額を包めるようなのし袋を購入することはできません。

人それぞれ行事ごとに対する価値観は異なりますが、一生に数回しかない祝い事ですので適切なのし袋を求めることをおすすめします。

初穂料のし袋は文房具屋で買えるか?

大手の文房具店であれば初穂料ののし袋を購入することができるが、小規模な文房具店では取り扱いが少ないため、おすすめできません。

都心部の大きなショッピングモールやデパート内にある「ロフト」や「東急ハンズ」などの大手文房具店に行けば、ギフトコーナーやラッピング用品のコーナーで、初穂料ののし袋を見つけることができるでしょう。しかし、地域の小さな文房具店や駅前の小規模な店舗では、取り扱いがない可能性が高いです。

もし、お近くの文房具店で購入するのであれば、事前に電話で確認をするようにしましょう。

初穂料のし袋はスーパーで買えるか?

スーパーもコンビニ同様に品揃えが悪く、店員も専門の方ではないので間違ったのし袋を購入する可能性が高いです。

2023年10月時点の情報ですので、今後変わる予定もありますので店舗に購入に行かれる場合は事前に問い合わせをするようにしてください。

初穂料のし袋どこで買うか知った後に知っておくべきこと

初穂料ののし袋を購入したあとに知っておくべき情報をまとめておきます。

  • 初穂料で包む金額の目安はどれくらい?
  • 初穂料のし袋の書き方はどうすればいい?
  • 初穂料を納めるときはなんと言ったらいい?
  • 初穂料を会社の経費にすることは可能?

では、順に紹介していきます。

初穂料で包む金額の目安はどれくらい?

お宮参り、七五三、神前式、地鎮祭に初穂料として包む金額の目安は以下のとおりです。

お宮参り

お宮参りの初穂料の相場は、一般的には5,000円から30,000円程度とされています。特にお宮参りでは、初めての神社参りとなるため、多めに包む方が良いとされています。

神社によっては、初穂料の金額を決めているケースもありますので、事前にホームページに記載されていないか確認するようにしましょう。

七五三

七五三では3歳の場合は3,000円、5歳の場合は5,000円、7歳の場合は7,000円というように、年齢に応じて金額を変えることも一般的です。

なお、お宮参りと同様に、金額を決めている神社もありますので、事前にホームページに記載されていないか確認するようにしましょう。

神前式

神社で神前式を行う場合の初穂料の相場は50,000円から100,000円とされています。ただし、格式高い神社の場合はさらに高くなる場合もあります。

また、挙式代に初穂料が含まれているケースもありますので、必ず事前に神社側に確認するようにしましょう。

地鎮祭

地鎮祭とは、建物を建築する際に、その土地を守っている神様(氏神様)に対しておこなう儀式のことをいいます。「土地を利用させてください」「安全に工事させてください」といったお願いのため行います。

相場は30,000円から50,000円とされています。なお、地鎮祭の場合は初穂料のほかに設営・各種資材レンタル代(30,000円から50,000円)やお供え物代(5,000円から10,000円)、神主に対するお車代(10,000円)などがかかります。

のし袋書き方

初穂料を納めるときには、のし袋に名前やご祈祷料、住所などの情報を記載します。なお、中袋がある場合とない場合とで書き方が異なりますので順に紹介していきます。

中袋がない場合

中袋がないのし袋を使用する場合すべての情報を表面と裏面に書かなければなりません。

表書きの書き方

のし袋の表面(水引のついた側)には、「初穂料若しくは御初穂料」と「名前」を書きます。水引より上の中央に「初穂料」と書き、水引より下の中央に、ご祈祷を受ける方の名前を書きましょう。

ご祈祷を受ける方の名前ですので、お宮参りや七五三の場合はご祈祷を受けるお子さまの名前、安産祈願の場合は夫婦連名、地鎮祭の場合は世帯主をフルネームで書き名前の横に家族の名前を並べて書いてください。

裏書きの書き方

中袋がない場合は、のし袋の裏面(水引のついていない側)に包んでいる金額と住所を記載しましょう。

記入個所は裏面の左下で、書き順は右側に金額、左側に住所の順になります。金額は漢字で「金壱万円」「金壱萬円」「金壱萬圓」のどれかで問題ありません。壱以外の数字は以下を参考にしてください。

12357810
五・伍十・拾万・萬円・圓

なお、一般的に割り切れる数字である四・六・九という金額はNGとされています。

中袋がある場合

表書きの書き方

のし袋の表面(水引のついた側)には、中袋がない場合と同様に「初穂料若しくは御初穂良」と「名前」を書きます。水引より上の中央に「初穂料」と書き、水引より下の中央に、ご祈祷を受ける方の名前を書きましょう。

ご祈祷を受ける方の名前ですので、お宮参りや七五三の場合はご祈祷を受けるお子さまの名前、安産祈願の場合は夫婦連名、地鎮祭の場合は世帯主をフルネームで書き名前の横に家族の名前を並べて書いてください。

裏書の書き方

中袋がある場合には、中袋に必要な情報を記入するため裏面には何も書きません。

中袋の書き方

中袋がある場合には、ない場合に裏書していた内容を記入します。

中袋の表面中央に「金○○円」と大きめに記入し、裏面左下に右から郵便番号と住所、氏名を記載します。中袋なしの場合には住所と金額の記入でしたが、中袋ありの場合は中身と外側が別々になったとしても分かるように名前を書く必要があります。

初穂料を納めるときは何と言ったらいいですか?

初穂料を納める際には、心を込めて礼儀正しく、以下のような言葉を使って表現すると良いでしょう。

  1. 受付や神職の方に初穂料を渡す際
    「初穂料をお納めさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。」
  2. 神前でのお祈りの際
    神前でのお祈りでは、特定の言葉を発するよりも、心の中で感謝の気持ちや願いを伝えることが一般的です。手を合わせて、心からの感謝や願いを神様に伝えましょう。
  3. 神職の方に感謝の言葉を伝える際
    「本日はお世話になりました。ありがとうございました。」

初穂料を納める際の言葉や態度は、感謝の気持ちや敬意を示すためのものです。礼儀正しく、心を込めて行動することが大切です。

初穂料を経費にすることは可能?

初穂料の会社での経費処理については、以下の点を考慮する必要があります。

初穂料は、主に個人の宗教的・神道的な行事や儀式に関連するものです。したがって、個人的な目的での支払いは、基本的には経費として認められません。ただし、会社が公式に行う神道的な行事や儀式(例: 新社屋の地鎮祭や会社設立の際の神事など)に関連して支払う初穂料は、経費として認められる可能性があります。

税務上、経費として認められるかどうかは、具体的な状況や税務署の判断によるため、確定的なことを言うのは難しいです。経費として計上を検討する場合は、税理士や会計士に相談することをおすすめします。

もっと詳しく知りたい方はこちらの記事で詳しく説明しています。

初穂料のし袋どこで買うか迷ったらネットがおすすめ

それでは最後にこの記事の内容をまとめておきます。

  • 初穂料とは、神社での行事や祭りに関わる際、私たちが神社に納めるお金のことをいいます。
  • 初穂の背景には古くからの日本の風習で、最初に収穫される農作物や海の幸を神様に奉納してきたところにあります。
  • 初穂料の現代的な形は、 現金として神社に納めることが一般的です。
  • 初穂料を納めるタイミングには、お宮参り、七五三、結婚式(神前式)、節分、新年などの季節の行事、家の新築や引越しの際の地鎮祭や上棟式などがあります。
  • 初穂料ののし袋は神様への感謝や敬意を示すため、デザイン、色、表書き、水引、サイズ、材質などが決まったものをつようにしましょう。
  • 初穂料の熨斗袋の書き方にも注意が必要。
  • 初穂料で包む金額の目安として、お宮参りは5,000円から30,000円、七五三は年齢に応じて、神前式は50,000円から100,000円。
  • 初穂料ののし袋の購入場所は、ネットでの購入が最も安心。100均やコンビニ、スーパーでは適切なものが少ない。

オンラインでの購入の場合、購入後届くまでに早くても1・2日はかかりますので、余裕をもって準備をしてください。

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